オタ福の語り部屋

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『すべての教育は「洗脳」である』

『すべての教育は「洗脳」である』

今回、紹介するのは『すべての教育は「洗脳」である』だ。

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”洗脳”この言葉に何か背筋がゾクゾクとした方も多いのではないでしょうか?私たち日本人は教育を受ける権利が保証されていて、誰もが中学まで義務教育を受けます。

そんな教育についてのホリエモン独自の目線から見解が述べられていて、とても興味深い本になっている。ぜひ、現役の中高生に読んで欲しい。

 

気になったところ

学校は従順な家畜を育てるための機関だ

ホリエモンは学校の起源について述べている。

学校の起源とは

 産業が発達する

 ↓

 工場で働く人がたくさん必要となる

 ↓

 ある程度数字を扱え、文字が読め、ボスの言いつけを守れる人が必要

 ↓

 子供の頃から教え込む(洗脳する)のが手っ取り早い

こういった理由で学校というものが作られた。国は生産性の高い人間をたくさん作りたいために学校を設置し、子供を教育する。学校で先生から教え込まれる言いつけを忠実に守った子供を”成績優秀者”や”優等生”と称し、言うことを守れない子供を”落ちこぼれ”や”不良”と言い叱りつける。私は言いつけの守れない子供が本当に落ちこぼれなのか疑問に思う。

今の時代は労働力がAIやロボットに代替され、従順な家畜が不要になった。

私は先生の大好きな英数国理社以外で、何かに熱中し励んでいる子供たちこそ、これからの時代は活躍していくと感じている。

”学校はもともと、子どもという「原材料」を使って、「産業社会に適応した大人」を大量生産する「工場」の一つだった。(中略)たとえば、時間割の厳守、全体行動、一方的な評価、ボス=教師の言うことへの服従......。"

 

SNSの”いいね”が今後の時代を作る 

ホリエモンは人間を3つのタイプに分類して見解を述べている。

G人材(グローバル人材)とL人材(ローカル人材)とその両方に属さないN人材(ネイション・ステート人材)の3つだ。

G人材:国家や地元など所属するものを持たず、自分のやりたいことを大切にし、環境や社会の変化に強い。むしろそれを楽しめる余裕がある。

L人材:地元を愛し、仲間の絆を大切にする。変化することを拒み、保守的な人が多い。

N人材:GにもLにもなれなかった人。「国家」に生き、時代の変化についていけない人である。今後、こうなってはいけない人たち。

上記のG人材、L人材、N人材は非常に抽象的でピンと来にくいと思う。

本書では「ピコ太郎」「イルマニア」「IS(イスラム国)」を例に挙げて説明している。

G人材とL人材は各々大切にしているものは異なるが、「やりたいことをやる」という点では一致している。やりたいことをやっている人や、大切にしたいものを大切にしている人の周りには必ず、賛同してくれる人が増えるものだ。今後この”賛同”、つまり”いいね”を増やしたいという人が活発に活動し、やりたいことに夢中になる人たちが輝く時代になるだろう。

”これからの時代に重要なのはむしろ、「やりたいこと」のためにどれだけ 本気になれるかだ。なぜなら、支持や共感を得られるのは、心からやりたいことをやっている人だけだからである。”

 

この章だけでも読んで欲しい

『第3章 学びとは「没頭」である』

この章だけでも読んで欲しい。私がホリエモンを好きと言えるのは彼のこの概念があるからだと言える。第3章は「没頭」の大切さについて説いている。

ここでは私自身の経験から語りたいことがたくさんあるが、書ききれないので割愛させてもらう。

「お勉強」:受動的で、教室が用意され、テストがあり、正解も用意されている

「学び」:常に能動的で、未知の領域に足を踏み入れ、新しい体験や考え方を味わうことがこれにあたる。

バンドや部活、ゲームなど何かに没頭し、もっと上手くなろうと自分で試行錯誤しているその瞬間、「没頭」しているのだ。そして、没頭している子どもを決まって大人たちは「勉強しなさい!」と怒鳴る。皆さんにも、こういった経験はあるだろう。

 学校で「没頭」することをやめさせられる

 ↓ 

 自分にブレーキをかける人になる

 ↓

 行動力を失う

 ↓

 やがて、好奇心さえも失う

この悪循環から抜け出すべきである。

あらゆるイノベーションは誰かの「学び」によって生まれたのだ。その集大成を教科書としてまとめあげ、私たちは「お勉強」をしている。

何度も繰り返すが、この章は私は本当に大好きだ。ここだけでいいから熟読して頂けたらと心から思う。

”学校は、あの手この手を使って、子どもたちの欲望にブレーキをかけさせる。そして、急ブレーキによって人生にエンストを起こさせるようなこの介入のことを、傲慢にも「指導」などと呼んでいるのだ。”

”あらゆるイノベーションを生み出すのは、「お勉強」ではなく「学び」だ。”

”没頭を体験したいのであれば、何でもいいからとことんやってみればいいのである。” 

”「与えられたルール」ではなく、「自分でやると決めたこと」をする時、人は「楽しい」と感じる。” 

 

付加価値をつけて、希少価値を上げろ!

3つの「タグ」をつけて、希少価値を上げるように書いてある。

ある分野で「100人に1人」と呼ばれるようになるのを目指し、その分野を3つ作る。

「100人に1人」×「100人に1人」×「100人に1人」=「100万人に1人」になるという考えである。そして、「タグ」は”あなたが好きなもの”を選ぶようにとも書いてある。

私もそう思う。

私はゲームが好きだ。

あるゲームの魅力を伝えたい時、あなたが本当にそのゲームを好きで他者に紹介しているときは目が輝き、相手にも魅力が伝わるであろう。しかし、「このゲームの魅力を伝えたら100万円あげるよ」と言われて、好きでもないゲームを紹介していたら、必ずそのゲームは魅力的には見えないものである。

これは前記した”やりたいことをやっている人や、大切にしたいものを大切にしている人の周りには必ず、賛同してくれる人が増える”というのと同じ理論だ。

自分の好きなものだけをチョイスし「タグ」を増やすことで、人はドンドン希少価値のあるものになっていく。

”「そんなタグ、一時的にもてはやされて終わりじゃないか」という反論もあるだろう。それでいいのだ。そのタグをつけている時にだけ得られるものや、利用できる機会がある。それをしゃぶり尽くし、自分のやりたいことに徹底して取り組めばいい。そうすれば、一つのタグの効力が衰えても、また次の何かがやってくる。”

 

やりたいことを仕事にする 

放課後や終業時間を気にして、「退屈だな、早く終わらないかな〜」って思っている人は多いと思う。多くの人は、退屈な時間(学校や仕事)と楽しむ時間(趣味や休日)を分けて生きているはずだ。ホリエモンはこのライフスタイルを否定している。

好きなことを仕事にし、一生その仕事が楽しめたら、めっちゃいいじゃん!ってことである。「そんなのできたら苦労してないよ」と思うだろう。この本を読むと、それが意外と身近なものに感じ、自分でもできるのじゃないと感じてしまう。たしかに今までのネットが存在しなかった社会では難しかったが、ネットを誰でも利用できるようになった今では比較的容易になりつつある。

”「やりたくないことをするのが仕事だ」という考え方をやめ、「やりたいからどんどんやってしまう」サイクルの中から仕事を生み出す。 ”

 ”遊びを仕事にして、仕事を遊び倒す人生”

 

まとめ

「学校」=「常識を植え付け、工場労働で働かしやすい人間に調教する場」

「仕事」=「誰かに強制されるものではなく、好きなことをに没頭した結果、生まれるものである」

としてこの本では主張している。

私はホリエモンの考え方は好きだが、盲信的になるのは危険だと考える。

その理由として

まず、彼は物凄い”努力家”であるからだ。刑務所に入っている時も毎回かかさずメルマガを更新したり、この本でも自分は没頭したと書いていたが、おそらくとことんやり込んだのであろう。彼の生き方はすごく楽しみに満ちていはいるが、そののめり込む具合は半端じゃない。彼の真似をして、人生を楽しみたければ、本当に好きなことを持つべきだと思う。

あと、学校の捉え方も違和感がある。たしかに”洗脳”する場であると思う。実際、私が経験してきた学校生活も禁止に縛られ、一つのことに没頭することを極力控えるようにさせられてきた。しかし、学校はそのためだけではない。学校に行くと”友達”ができる。一緒に勉強に励んだり、バカなことをしたり、先生に怒られたり。そういった友達とは卒業後もバカな話をして、楽しい時間を共有できるものだ。

つまり、この本を読んで私が思ったのは、”使い分け”である。”学校に通うこと”は良い点と悪い点がある。そこの折衷案をうまく作り、洗脳されないようにしっかりマインドを持ちながら、自分の好きなことはしっかりやればいいじゃん。

 

著者情報

1972年、福岡県生まれ。本音で本質をえぐる発言が人気を集める敏腕実業家。SNS株式会社ファウンダー。91年、東京大学に入学(後に中退)。在学中の96年、有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)設立。2002年、旧ライブドアから営業権を取得。04年、社名を株式会社ライブドアに変更し、代表取締役社長CEOとなる。06年1月、証券取引法違反で逮捕。11年4月、懲役2年6ヶ月の実刑が確定。13年3月に仮釈放。主な著書に『稼ぐが勝ち』(光文社)、『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『本音で生きる』(SB新書)、『99%の会社はいらない』(ベスト新書)など多数。

 

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